本研究では水-蒸気2相流問題を有限体積法を用いて計算する基本的手法を確立した。本研究の特徴的な点は,地熱貯留層全体をシミュレートするのではなく,地熱貯留層を構成する基本要素である地熱貯留層要素モデルなる新たな要素モデルを提案した。さらに,本研究ではX線CTを用いた様々な2相流の可視化を実施し,特に密度差の分布があまり大きくない場合についてはヨウ化カリウム(KI)水溶液などの造影剤を活用するなど新たな試みを実施した。これまでは1画像内での相対的な密度分布の特定だけが可能であったが,条件を一定にすることで,画像データであるグレースケールと試料内部の密度との関係を明らかにした。
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