研究課題/領域番号 |
15K06663
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
原子力学
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研究機関 | 広島工業大学 (2017-2018) 東北大学 (2015-2016) |
研究代表者 |
佐藤 裕樹 広島工業大学, 工学部, 教授 (20211948)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 照射損傷 / 原子力材料 / 結晶格子欠陥 / 透過電子顕微鏡 / 超高圧電子顕微鏡 / その場観察 / 分子動力学計算 / 一次元運動 |
研究成果の概要 |
超高圧電子顕微鏡を用いた電子照射下その場観察と分子動力学法に基づく計算機シミュレーションを相補的に組み合わせて,鉄,銅,および実用鋼中の格子間原子集合体の一次元(1D)運動の素過程と関連する欠陥過程を調査した.溶質原子と残留不純物に加えて,低温では照射によって高濃度に蓄積される空孔も格子間原子集合体の1D運動を阻害しうることを見出した.また照射に誘起される空孔移動過程と高濃度空孔と格子間原子集合体の相互作用のモデルを提案した.
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自由記述の分野 |
結晶格子欠陥
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
格子間原子集合体の1D運動に関する研究は主として計算機シミュレーションを用いて行われている.本研究は透過電子顕微鏡その場観察を利用して実際の材料中で生じている1D運動の基礎過程を調査した数少ない研究のひとつであり,他の研究では見落とされがちな項目に光を当てている.本研究で得られた知見は,高エネルギー粒子の照射を受ける材料の組織変化機構の理解を進展させ,将来の核エネルギー源の材料開発に資するものである.
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