近年、豊富で活用されていないエネルギーを獲得する方法として機能性材料を用いた環境発電(energy harvesting)が注目を集めている。環境発電の観点から、未利用のエンジン振動のパワーは大変魅力的である。 著者らは、圧電フィルムと柔軟素材(シリコンゴムなど)を用いた柔軟発電体(FPED)を提案している。そこで、本研究では、FPEDとエンジン振動による環境発電に着目し、研究を実施した。開発した理論評価方法の妥当性は、加振機を用いた強制振動実験およびエンジン振動を用いた実験により検証された。また、パラメータスタディにより、10個のFPEDを用いれば1 Wクラスの発電が可能であることを示した。
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