脳の神経細胞は突起を伸ばして情報を送る。他の細胞との接触の場所「シナプス」ではエネルギーが必要なので、エネルギーを作る小器官「ミトコンドリア」が細胞体から運ばれる。ミトコンドリアがシナプスから不足すると神経細胞が機能せず、そのうち死んでしまう。しかしミトコンドリアをシナプスから不足させると分子レベルで何が起きているかはわかっていない。本研究では、トコンドリアが不足することでおきる神経細胞死に関わる因子を複数見つけた。シナプスでのミトコンドリアの欠乏はアルツハイマー病などの発症にも関わるため、これらの発見は、予防・治療法開発の手掛かりとなる可能性がある。
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