研究課題
基盤研究(C)
ニワトリのヒナで見られる視覚的インプリンティングは、右側にヒナがいると成立しやすくなったことから、社会的促進が起こることが示唆された。インプリンティングにおける社会性の発現に関与する部位として、脳の扁桃体内側部と皮質部が挙げられた。この領域で発現する利尿ペプチドの1つは、臨界期(感受性期)やインプリンティングによってその発現量が変化し、脳内への注入はインプリンティングを促進した。この結果は、発達期における社会性行動の制御メカニズムの解明につながることが期待される。
神経科学