マイクログリアにGFPを発現させたマウスに慢性閉鎖頭窓を作成し、二光子顕微鏡を用いてマイクログリアと血管網の形状を反復観察したところ、細胞体断面積や密度は一定であり、突起本数は深さによる差異はなく、経日的に有意な変化はなかった。観察期間内に遊走した細胞体、新たな細胞の出現を確認した。8%の慢性低酸素暴露マウスにおいて、マイクログリアが血管新生に深く関与している可能性が示された。 アストロサイトまたはニューロンだけに光感受性蛋白チャネルロドプシン2を発現したマウスに光刺激を加えたところ、いずれも強度依存的に脳血流が増大した。薬理学的実験から、それぞれ独立した血流調節機序を有していることが示された。
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