中枢に高発現するメラニン凝集ホルモン受容体MCHR1は摂食・情動に関与するGPCRである。3年間の研究により、以下の成果を得た。①MCHR1におけるGi/o選択的共役に重要なアミノ酸残基の特定(細胞内第2ループの6アミノ酸、細胞内第3ループ及び第5膜貫通内の6アミノ酸)② 1次繊毛膜局在型MCHR1を介する繊毛縮退現象の発見及びその最初期シグナルの同定 ③MCHR1活性抑制因子RGS8を改変した「抗うつ」マウスの作出。本行動はモノアミン経路ではなく、海馬CA1神経細胞に局在する繊毛局在型MCHR1 (RGS8によるMCHR1抑制系) を介する可能性を示唆。
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