研究課題
本年度は培養細胞を用いてin vitroの実験を継続した。HeLa細胞をCCCP(脱分極剤)処理後に細胞lysateを回収しサンプルを作製した。CCCP処理群と未処理群について質量分析計(LTQ OrbiTrap ETD)によりリン酸化基質の定量を行った。その結果、CCCP処理群と未処理群で変化を認める基質を見出した。さらに前述のlysateについて昨年度作製した昨年度作製したリン酸化抗体を用いてウエスタンブロットによる定量を試みた。しかしながらCCCP処理群と未処理群では有意差は認められなかった。さらに作製したリン酸化抗体を用いてELISAを作製した。PINK1 KOマウスとWTマウスの脳サンプルを用いて定量を行なったが有意差が確認されなかった。
3: やや遅れている
前年度までに同定していたリン酸化基質について異なる方法により定量したところバイオマーカーとして期待される結果が得られないため。
異なる質量分析方法による基質候補の再同定を行う。
研究の進行に伴い研究初期の結果と異なる結果が生じたため研究期間を延長しさらに検討を重ねるため。異なる測定方法により基質候補の再同定を行う。
すべて 2018
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)
Sci Rep.
巻: 8 ページ: 2813
10.1038/s41598-018-21325-w.