膠芽腫は成人脳腫瘍の中で最も罹患率が高い、極めて予後不良な悪性腫瘍である。本研究では膠芽腫幹細胞および微小環境との相互作用を標的とした新規脳腫瘍根絶技術の開発を目指した。我々は膠芽腫幹細胞のWntシグナル制御におけるR-spondin-LGR5-APC軸の重要性を見出した。さらに、R-sponidin/Wnt刺激が、Axin1のT160リン酸化修飾を促進することにより、Wntシグナルを活性化することを見出した。従って、Axin1 T160リン酸化を阻害する特異性の高い新規治療法の開発が期待される。
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