研究成果の概要 |
これまでに我々は、免疫研究の過程でマウス脾臓よりマスト細胞株を樹立した。さらに、培養に必要なサイトカイン濃度を低下させることで段階的にマスト細胞の自律増殖を誘導することに成功した。この自律増殖を示す細胞はマスト細胞腫の特徴を備えていたため、本システムにより発症機序をモニターできるものと考えられる。本システムにより、Kitの自己リン酸化 (活性化変異) およびErk, Akt活性化は初期に起こり、STAT5活性化は後期に起こることが示唆された。現在, オルガネラ配置や炎症遺伝子の発現の変化を見出しており、今後、それらとKit, Erk, Akt, STAT5活性化のタイミングの関係を解明する。
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