本研究の目的はTP53 signatureの臨床応用を目指し、簡便な診断キットの開発を行うことである。 nCounterを用いたTP53 signatureのプローブセットを作成した。Stage I-IIの早期乳がんコホート(n=174)を用いて、TP53 signatureを取得した。単変量および多変量解析の結果からTP53 signatureが最もRFSと関連する因子であることが明らかとなった。また、網羅的遺伝子発現解析を行い、Mammaprint、OncotypeDXおよびPAM50と予後予測性の比較を行ったところ、TP53 signatureがもっとも予後の予測性が高いことが示された。
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