VHL変異を標的とした悪性胸膜中皮腫の新規治療法開発研究

2017 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 15K06878
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 腫瘍治療学
• 研究機関: 和歌山県立医科大学
• 研究代表者: 洪 泰浩 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (80426519)
• 連携研究者: 菊池 崇史 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (40649050)
• 研究期間 (年度): 2015-04-01 – 2018-03-31
• キーワード: 悪性胸膜中皮腫 / VHL変異 / がん個別化医療

研究成果の概要

VHL変異を有する悪性胸膜中皮腫における分子生物学的特性に関する検討を行った。VHL変異悪性胸膜中皮腫細胞株においてはHIF-1の恒常的活性化を認め、HIF-1阻害剤でのアポトーシスの誘導による増殖抑制効果を認めた。HIF-1のノックダウン実験の結果からは、純粋なHIF-1阻害のみでは増殖抑制には十分でないことが示され、HIF-1は重要な治療標的であるが、単独での阻害では十分な効果が得られない可能性が示唆された。今後は併用療法を含めたさらなる検討が必要である。

自由記述の分野

腫瘍生物学