研究課題
mAb4713抗体は悪性リンパ腫細胞及び成人T細胞白血病細胞を短時間で補体、ADCC非依存性に大きな穴を細胞表面に開けて殺すということで昨年度末に米国特許が成立した。この特異な細胞死をanapocosis(アナポコーシス)と名付けた。論文発表した時点ではリンフォーマ細胞株を障害することが証明されただけだったが、さらに、日本人に一番多く発症する悪性リンパ腫であるDLBCLの患者の血液中のDLBCLの細胞をフラスコ内で1時間以内に1/4に減少させ、正常細胞は傷害しなかった。mAb4713抗体は最も悪性度が高いと言われているNKリンフォーマは傷害できなかったが次に樹立したmAb2808はNKリンフォーマ細胞や他の固形がんもアナポコーシスで殺した。現在標的分子の確認が終わり、エピトープの解析を行っている。
1: 当初の計画以上に進展している
悪性リンパ腫理化学研究所がサポートしてくれている。新規に樹立した治療抗体が想像以上に破壊的だった。
本研究により樹立した抗体のヒト化をまず行い、治療効果の減弱がないか悪性リンパ腫、ATL 細胞株で確認したのち、患者末梢血で確認するとともに、安全性確認を大動物で行い、治験に持っていく。
ネット上では数知れず、日経電子版でその日のアクセス数アクセス数1位で紹介されたこともある。日経新聞、日本科学新聞など紙媒体でも多数紹介されている。
すべて 2016 2015 その他
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 2件、 招待講演 2件) 備考 (5件) 産業財産権 (1件) (うち外国 1件)
PLoS One.
巻: 11(3) ページ: e0150496.
10.1371
BMC Res Notes.
巻: 9 ページ: 324
10.1186
http://www.juntendo.ac.jp/albums/abm.php?f=abm00015320.pdf&n=NewsRelease+20160406.pdf
http://news.mynavi.jp/news/2016/04/07/092/
http://science-soku.blog.jp/archives/57959773.html
http://news.livedoor.com/article/detail/11386379/
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/column/16/021500017/040600027/