シングルセル遺伝子発現解析を行い、細胞分化過程で遷移する遺伝子発現を擬似的にリアルタイムで観察し、(2)細胞分化の分岐点を同定することで、細胞の多様性を生み出す細胞の運命決定のメカニズムを明らかにすることを目的としシングルセルRNA-seqを実施した。時系列のATAC-seq及びバイオインフォマティクスを含めた多層解析によって、心筋分化に寄与する新規の候補転写因子を同定した。さらに、遺伝子発現状態の複雑さをエントロピーを用いて定量化することで胞の成熟度を測定する手法を開発し、相対的に成熟した心筋細胞が特異的に発現する膜表面タンパク質を同定した。
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