CRISPR/Cas9システムの最適化により、目的遺伝子(GOI)の両側に部位特異的組換えサイトであるVLoxサイトとSLoxサイトの挿入効率を上げることができた。しかし、その効率は細胞種毎に大きく異なった。その後のHACベクターへのGOIの挿入では、細胞種間での効率には差が少なく、総DNA長が600kb以上についても成功した。GOI搭載HACベクターの、他細胞へのトランスファーには、試した細胞種全てにおいて成功した。1. 巨大ゲノム領域のHACベクターへのクローニング、2.巨大ゲノム領域搭載HACベクターの目的細胞へのトランスファーまでの工程を2ヶ月で完了させることは十分可能になった。
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