ポリA分解酵素Ccr4によるLRG1発現機構を調べた結果、対数増殖期でのLrg1タンパク質レベルは、野生型株とccr4Δ変異株で大きな変化がなかった。定常状態では、野生型株よりccr4Δ変異株でLrg1タンパク質レベルが高かった。ccr4Δ pbp1Δ二重変異株では低下した。LRG1 mRNAのpolyA鎖の長さは、野生型株よりもccr4Δ変異株で長く、ccr4Δ pbp1Δ二重変異株ではccr4Δ変異株よりも短くなっていた。以上の結果から、Ccr4とPbp1は、LRG1 mRNAのpolyA鎖の長さを調節することにより、定常状態でのLrg1タンパク質レベルを調節していることが明らかとなった。
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