研究成果の概要 |
がん抑制因子RBの標的である転写因子E2Fによる、増殖関連遺伝子とがん抑制遺伝子の仕分け機構を解析した。がん化抑制に主役を担うE2F1のリン酸化の違いによる可能性を考え、リン酸化されうるアミノ酸65箇所全ての変異体を作成し、活性化能の違いを調べた。しかし、明らかな違いを生じる部位は同定されなかった。相互作用因子の違いの可能性を考え、E2F1の新規相互作用因子を共免疫沈降およびYeast two-hybrid法で検索した。それぞれ、3個および20個の候補因子が同定された。それら因子を解析し、E2F1によるがん抑制遺伝子の活性化を増強する因子としてDDX5, WDR1, GTF2H2を同定した。
|