現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成28年度においては、静水圧状態のMSGやGroELES複合体についてPhe, Tyr, Trp残基等の芳香環シグナル、ならびにIle, Leu, Val, Met, Alaのメチル基シグナルの帰属を進めることができた。さらに、低温・高圧状態におけるNMR測定も進めることができた。その過程において、一部のシグナルに関しては、核緩和最適化SAILアミノ酸をもってしても、NMRシグナルを高感度に観測することができない状況に遭遇したが、シグナルの低感度化の理由を分析し、安定同位体標識パターンを再検討することで、問題を解決することができた。 また、Ala残基の安定同位体標識に関して、新たな試料調製法を確立することに成功した。この技術は、本課題の発展性をさらに高めることができる技術として期待できる。
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