高分子量蛋白質の構造動態を明らかにするため、緩和最適化SAILアミノ酸を設計した。また、アミノ酸要求性を有する大腸菌生合成系を新たに確立し、分子量82 kDaのMSGならびに約1M DaのGroEL-GroES蛋白質複合体に緩和最適化SAILアミノ酸を導入した。 各種NMR実験より、MSGのCHシグナルを帰属し、圧力可変NMR実験に供した。その結果、グリオキサル酸結合領域を含むコアドメインにおいて、動態変化を示すことが明らかとなった。一方、化学交換の定量解析やGroEL-GroES複合体については十分な感度が得られず、今後の課題が示された。
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