Fbw7の欠損はc-MybおよびGATA3の分解阻害をもたらし、血球系細胞の分化増殖阻害を発生させる可能性があることは過去に報告したが、本研究によって炎症発生に伴って免疫細胞がCXCL13を産生する際に、Fbw7による量的調節を受けたc-MybとGATA3が相乗的な発現促進作用を持つ可能性が示唆された。両因子の相乗作用はIL-13発現においても過去の報告で認められており、複数の炎症性サイトカインの発現調節にFbw7がこれら転写因子の量的調節を介して関与していると考えられる。このことからFbw7活性調節が新規抗炎症薬での分子標的の候補になることが期待される。
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