• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 研究成果報告書

ユビキチンリガーゼFbw7の炎症反応調節機能

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 15K06994
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 機能生物化学
研究機関浜松医科大学

研究代表者

北川 恭子  浜松医科大学, 医学部, 助教 (20299605)

研究協力者 北川 雅敏  
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワードFbw7 / 炎症
研究成果の概要

ユビキチンリガーゼであるFbw7の結合部を失して分解抵抗性になったc-Mybノックインマウスを作成したところ、ホモ変異型では肺にB細胞を主としたリンパ球浸潤による臓器障害発生例が見られ、一部の浸潤細胞がc-Myb陽性を示した。
炎症部にB細胞を走化させるCXCL13の遺伝子プロモーター上にはc-Myb応答配列が存在し、その転写活性化能がLuc assayで確認された。またFbw7の別の分解標的のGATA3も相乗的に転写活性能を増強した。よってFbw7が炎症発生時にCXCL13の発現調節に関わる可能性が見出された。

自由記述の分野

分子生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

Fbw7の欠損はc-MybおよびGATA3の分解阻害をもたらし、血球系細胞の分化増殖阻害を発生させる可能性があることは過去に報告したが、本研究によって炎症発生に伴って免疫細胞がCXCL13を産生する際に、Fbw7による量的調節を受けたc-MybとGATA3が相乗的な発現促進作用を持つ可能性が示唆された。両因子の相乗作用はIL-13発現においても過去の報告で認められており、複数の炎症性サイトカインの発現調節にFbw7がこれら転写因子の量的調節を介して関与していると考えられる。このことからFbw7活性調節が新規抗炎症薬での分子標的の候補になることが期待される。

URL: 

公開日: 2020-03-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi