研究課題
基盤研究(C)
本研究では、哺乳動物の生殖を制御する細胞外マトリックスの実体と、その生理機能を検討した。生殖器官に高発現する細胞外マトリックス遺伝子のうち7遺伝子について、ノックアウトマウスの妊孕性を解析した。その結果、1遺伝子について雄が不妊であることを見出した。このノックアウトマウスの生殖器官では、当該遺伝子だけではなく他の多くの遺伝子の発現が低下していた。このうちさらに2遺伝子についてノックアウトマウスを作製したところ、1遺伝子について雄が不妊となった。以上の結果から、哺乳動物の生殖能力の制御に細胞外マトリックスが積極的に関与していることが明らかとなった。
生化学