ダイナミンは微小管結合タンパク質として発見されたが,微小管に結合したダイナミンの機能は不明である。本研究はダイナミンによる微小管制御機構の解明を目的とした。ダイナミン発現抑制は微小管を安定化すること,ダイナミンによる微小管制御にPR領域は必要でないが,GTPase,middle,PH,GEの4つの領域は必要であることを明らかにした。また,微小管安定化ダイナミン変異体の過剰発現は微小管伸長端結合タンパク質CLIP170やCLASP2を変化させず,EB1の染色強度を増加させることを明らかにした。本研究により,ダイナミンは自身のGTPase活性やEB1を介して微小管を制御する可能性が示唆された。
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