研究成果の概要 |
ムチン型糖鎖の合成は,Nーアセチルガラクトサミン転移酵素(以後,GalNAc-T)により開始される.本研究は,脊椎生物以降でのみ発現するが,酵素活性が検出されていない4つのGalNAc-Tアイソザイム,及びシアル酸転移酵素ST3GalIVの神経発生における機能を解析した.まず,GalNAc-T8, -T9, -T17, -T18, ST3GalIV遺伝子をすべて単離し,組織発現を明らかにした.次に,GalNAc-T8,ST3GalIVを除く3つのアイソザイムの欠失変異体を作製した.アイソザイムは互いに機能補完しており,それらの機能解析には多重変異体の作製が必要であることが分かった.
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