本研究により神経や心ペースメーカー細胞において自発発火特性の制御を担う過分極誘発陽イオンチャネル(HCNチャネル)であるHCN1,HCN2,HCN4が実際にパルミトイル化を受けていることが明らかになった。HCN1,HCN2ついてはパルミトイル化する責任酵素(Zdhhcタンパク質)の同定も行った。特にHCN2についてはZdhhc3,Zdhhc7が細胞膜への移行には関与せず、既に細胞膜上に存在するチャネルの活性を調節している可能性を示唆する結果を得た。また、KCNHチャネルファミリーのKv10.1,Kv11.1,Kv12.2の3種のイオンチャネルがパルミトイル化を受けていることを明らかにした。
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