基底膜は細胞外マトリックスの一つであり、進化的に保存されたタンパク質群から構成されたシート状の構造である。モデル生物である線虫C. elegansを用いて基底膜動態に異常を示す変異体の変異遺伝子を同定したところ、GPIアンカーの修飾に関わるpigN遺伝子の変異である事を明らかにした。pigNは、GPIアンカーの 基本骨格のマンノースにエタノールアミンを転移する働きが知られている。我々は、pigNには従来知られているGPIアンカーへの修飾機能とは異なる機能があること(Non-canonicalと定義)、またその機能が進化的に保存されていることを明らかにした。
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