研究課題/領域番号 |
15K07069
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
安原 徳子 (垣内徳子) 日本大学, 文理学部, 准教授 (90423152)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 核輸送 / 分化 |
研究実績の概要 |
本研究は、細胞の核―細胞質間蛋白質輸送による胚発生の制御機構の解明を目指す。輸送因子importinα2はマウス胚性幹細胞の未分化性の維持に働き、分化と共に減少する。このことから、importinα2は動物の初期胚発生にも重要な役割を果たすことが示唆される。本研究では、importinα2のホモ欠損マウスを得、表現型を解析してマウス胚発生過程でのimportinα2の機能を明らかにする。28年度は表現型解析を進め、合わせてimportinα2発現の意義を調べるためのimportinα2発現細胞株の作成と性質の解析を行った。また、importinα2特異的アプタマーの作成に成功し、今後はimportinα2の特異的阻害剤として発生過程でのimportinα2の機能解析に用いることができる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
importinα2のヘテロ欠損マウスよりホモ欠損マウスを得ることができ、解析を進めている。また、importinα2発現細胞株の作成も順調であり、解析を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
ホモ欠損マウスの表現型解析を進め、マウス胚発生過程でのimportinα2の機能を明らかにする。また、importinα2発現細胞株をマウスに導入し、挙動を解析してimportinα2発現の意義を探る。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究代表者の異動により所属先が変わり、年度前半に研究室移動を行った。さらに年度後半に移転先でも校舎新設による研究室の移転があり、これらの両者で一定期間研究を停止させる必要があったため、該当期間に予定していた実験を次年度に行うことにした。
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次年度使用額の使用計画 |
研究代表者の研究室移動は順調に完了したため、当初の計画通りにマウスの表現型解析に使用する。
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