本研究では、シアノバクテリアSynechocystis sp. PCC 6803において、調節タンパク質チオレドキシンとの相互作用が検出され、光合成活性に依存して働くと考えられる転写因子のうち、RpaBとSll1961について個別解析を行った。RpaBについては全ゲノムレベルで標的遺伝子を同定し、および光合成電子伝達鎖のレドックス状態がRpaBのDNA結合活性に及ぼす影響を明らかにした。Sll1961については、システイン残基のレドックス状態変化とチオレドキシンとの相互作用機構、およびRNA-seq解析結果を用いての標的遺伝子の同定に成功した。
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