マメ科植物に共生した根粒菌による共生窒素固定活性を制御する、維管束を経由して地上部から地下部に輸送される、全身的なシグナルを解明するために、小胞輸送に関与するSNAREタンパク質遺伝子に変異が生じたミヤコグサのsyp71変異体の解析を行った。その結果、Daidzeinにsyp71変異体の植物体重量と根粒重量を有意に増大させる効果が認められた。また、共生窒素固定に必須の新たな遺伝子を明らかにするために、ミヤコグサ変異体の解析を行った結果、ヌクレオポリンの一種GLE1タンパク質が根粒菌の共生プロセスに関与することが明らかになった。
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