植物の有性生殖器官形成の新奇マスター転写因子の同定と機能解析

2017 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 15K07104
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 植物分子・生理科学
• 研究機関: 京都大学
• 研究代表者: 山岡 尚平 京都大学, 生命科学研究科, 助教 (00378770)
• 研究協力者: 河内 孝之 京都大学, 大学院生命科学研究科, 教授 (40202056) ; 西浜 竜一 京都大学, 大学院生命科学研究科, 准教授 (70283455) ; 大和 勝幸 近畿大学, 生物理工学部, 教授 (50293915) ; 石崎 公庸 神戸大学, 理学研究科, 准教授 (00452293) ; 重信 秀治 基礎生物学研究所, 生物機能解析センター, 特任准教授 (30399555) ; 山口 勝司 基礎生物学研究所, 生物機能解析センター, 技術職員 ; 吉竹 良洋 京都大学, 大学院生命科学研究科, 特定助教 ; 井上 佳祐 京都大学, 大学院生命科学研究科, 助教 (20805931) ; 石田 咲子 京都大学, 大学院生命科学研究科 ; 齊藤 美咲 京都大学, 大学院生命科学研究科 ; 岡橋 啓太郎 京都大学, 大学院生命科学研究科 ; 包 昊南 京都大学, 大学院生命科学研究科 ; 西田 浩之 京都大学, 大学院生命科学研究科
• 研究期間 (年度): 2015-04-01 – 2018-03-31
• キーワード: 生殖細胞 / 発生・分化 / 転写因子 / 陸上植物 / ゼニゴケ

研究成果の概要

苔類ゼニゴケの有性生殖器官形成を統御するマスター転写因子MpBONOBO (MpBNB)を同定した。MpBNBは生殖始原細胞で発現し、造卵器・造精器の発生を主に制御することが示唆された。分子系統解析によれば、MpBNBは陸上植物全体で保存された転写因子ファミリーの一員であった。シロイヌナズナの相同遺伝子BNB1とBNB2は花粉の雄原細胞分化に冗長的に必要であり、その機能はMpBNBで置き換えることができた。これらのことから、BNBファミリーは進化的に保存された陸上植物の生殖細胞の分化制御因子と考えられる。

自由記述の分野

植物分子細胞生物学