本研究の遂行により、(1)青色光受容に働く特異的細胞は、IAA合成細胞と同じ幼葉鞘先端の表皮細胞であること、(2)根の光依存重力屈性には根冠のスタトリスの細胞内にあるデンプン粒の重力による細胞内移動が根の屈性に必須であり、この移動に光の照射が必要であること(3)Zmphot1の弱青色光によるSer291およびSer376のリン酸化がMS解析によって明らかになり一次正光屈性へのこれらのリン酸化が必須であること、(4)JA誘導性のイネの根のJA誘導性RSOsPR10遺伝子の発現誘導への複数の植物ホルモンによる制御機構について新たな知見が得られた。以上の結果の大部分は国際的な論文に発表した。
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