フタホシコオロギのキノコ体から、単離した大型ケニオン細胞の細胞体に対し、条件刺激(CS)であるアセチルコリン(ACh)、無条件刺激(US)である報酬物質、オクトパミン(OA)を2本の微小ピペットから微小圧力注入法で、対投与(CS-US)した。学習の標的分子としてNa+活性化K+チャネルを取り上げ、Cell-attached patch clamp モードでその活動を継続記録した。複数回のCS-US対刺激を与えた所、その後の1回のCS刺激でチャネル活動の抑制が観察された。この抑制に、CS経路とUS経路のシグナル伝達間クロストークが関与している可能性が示唆された。
|