季節繁殖動物は日照時間(日長)を手がかりとして特定の時期に繁殖するが、日長をどのように測定しているのか、その分子機構は明らかになっていない。私たちは、長日繁殖動物であるメダカを材料として、日本各地に由来する系統について日長変化に対する応答を解析し、(1) 繁殖開始に必要な日長(臨界日長)、 (2) 短日刺激に応答した繁殖の停止(短日応答)に地理的変異があることを見出した。本研究では、日長測時に関わる遺伝子を明らかにすることを目的として、これらの日長応答形質の変異に関する遺伝学的解析から原因染色体領域を特定した。
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