研究成果の概要 |
マウスの胚性幹細胞でmRif1をノックダウンすると, 通常初期胚2細胞期でのみ転写がみられる遺伝子群(2CG)が脱抑制される(以下2CG-high)。本研究ではこの2CG-high細胞を詳細に解析し, 1. 2CGとともに内在性レトロウィルスMerv-Lが著しく脱抑制する 2. Zscan4領域のDNAの脱メチル化は限定的である 3. Zscan4遺伝子領域付近で広範囲にH3K27Acが顕著に増加し, 少なくとも20kbにおよぶ特殊なエンハンサー構造を形成することを見出した。また, N末端の欠失変異体を一過性発現すると2CG-high状態を誘導できることを明らかにした。
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