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2015 年度 実施状況報告書

日本の淡水カメ相の遷移に関する研究 岡山平野を例にして

研究課題

研究課題/領域番号 15K07233
研究機関岡山理科大学

研究代表者

亀崎 直樹  岡山理科大学, 地球環境科学部, 教授 (50422366)

研究分担者 源 利文  神戸大学, 人間発達環境学研究科, 助教 (50450656)
高橋 亮雄  岡山理科大学, 理学部, 准教授 (50452967)
鈴木 大  九州大学, 学内共同利用施設等, 助教 (90647489)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード外来種 / カメ / 遷移 / 岡山
研究実績の概要

現在の岡山平野の淡水カメ相を知るために、亀崎は岡山平野とその周辺地域(一部、兵庫県西部を含む)の78カ所のため池にて述べ362の罠を仕掛け、549個体のカメを捕獲した。最も多い種はクサガメMauremys reevesiiであり461個体(84.0%)、次にミシシッピアカミミガメTrachemys scripta elegans(以下、アカミミガメ):75個体(13.7%)がつづき、日本を原産地とするニホンイシガメMauremys japonica(以下、イシガメ):9個体(1.6%)であった。また、外部形態からクサガメとイシガメの雑種と推定される個体が2個体捕獲された。侵入が危惧されているアカミミガメは78池中19池でしか確認されず、岡山平野北部や吉井川の流域では、さほど高い密度では発見されなかった。ただし、岡山市、津山市、赤磐市のため池ではアカミミガメが低密度ながら確認されており、今後の個体数の増加が危惧された。一方、岡山で優占しているカメはクサガメで、イシガメと比較すると、すでにため池ではイシガメからクサガメに置換されようとする状態が明らかになった。また、カメを捕獲した78池で水を採取し、神戸大学源研究室に送った。eDNAの分析を担当する源は、試料となる池の水をろ過し保存するとともに、淡水ガメのプライマーの作成に取り組み、既に3種中2種の淡水ガメのプライマーを作成している。また、九州大学の鈴木の下にはクサガメとニホンイシガメの組織試料が送られており、それら両種の個体の遺伝子の純粋性を調べて、遺伝子の浸透の程度を調べにかかったところである。岡山理科大学の高橋は国内の淡水淡水生カメ類の化石および遺跡産骨格残骸の記録に関するレビュー を行うとともに、倉敷市のニホンイシガメの骨格が出土した遺跡の年代測定をAMS法によって行い、約5000年前のものとする結果を得た。

現在までの達成度
現在までの達成度

2: おおむね順調に進展している

理由

当初予定していたフィールド調査は予定通り遂行し、岡山平野の淡水ガメの現在の様相を明らかにした。カメの個体および池の水も予定通り採取して、分析担当者の下にあり、分析方法の開発が進められている。化石および遺跡出土物に関しては、国内のレビューも終わり、一部の遺跡出土骨格は年代測定も実施したところである。

今後の研究の推進方策

研究は本来の予定通りに進んでいる。既に78池でカメの捕獲調査を実施しており、200個体分の組織試料および78池分の池の水飼料を採取しており、分析手法の開発に着手している。手法が開発されたら、個体のmtDNAおよび水のeDNAの分析を開始する予定である。その後、それらの結果を突き合わせながら、個体レベル、遺伝子レベルで数百年前に侵入してきたと思われているクサガメと在来種のニホンイシガメの間にどのような競争が起こったのかを推測するつもりである。また、鈴木はすでにいくつかの古いカメ類の骨格資料を得ており、それらの同定結果や同位体による年代測定の結果で傍証していく予定である。

次年度使用額が生じた理由

個体の遺伝子の分析、および、池の水の環境DNAの分析が遅れていることによって、物品費を翌年度に繰り越した。

次年度使用額の使用計画

前年に分析する予定であった個体の遺伝子試料、および水の環境DNA試料は、次年度に分析する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (2件) (うち謝辞記載あり 2件)

  • [雑誌論文] 化石および遺跡産骨格残骸からみた日本の現生淡水生カメ類の歴史2015

    • 著者名/発表者名
      髙橋亮雄
    • 雑誌名

      爬虫両棲類学会報

      巻: 2015(2) ページ: 133-143

    • 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 日本の淡水ガメ,特にミシシッピアカミミガメに関する問題について.2015

    • 著者名/発表者名
      亀崎直樹
    • 雑誌名

      爬虫両棲類学会報

      巻: 2015(2) ページ: 123-133

    • 謝辞記載あり

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公開日: 2017-01-06  

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