右利き若年者6名を対象に、道具(箸)あるいは指によって、3軸フォースセンサーを配備した物体を把握し、ターゲットまで移動させる課題を右手、左手それぞれで実施した。3次元モーション計測システムを用いて、課題時の物体、親指指先と各関節、人差指の指先と各関節のマーカー位置を測定した。その結果、物体がターゲットに置かれるまでの所要時間は、左手の方が右手より遅いこと、左右差は箸の方が指に比べて大きいことが明らかとなった。上下方向の座標から躍度を算出したが、箸・指、利き手・非利き手、ターゲット大・小のいずれの条件においても大きな違いは見られず、今後、前後方向や左右方向も調べる等、さらなる検討が必要がある。
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