北日本は霜,降雪,日長から,稲作の季節が限られており,作期をずらして気象条件に対応できない.さらに, “やませ”における冷夏のみならず,登熟期の高温障害が多発している.開花後2週間に25℃以上の高温が続くことにより,青森県奨励品種群において80%程度の胴割れを発生させた.恋ほのかはBasmati370を交配して青森県の出穂条件に適応した細粒の香り米である.同品種は出穂期が改良され,耐冷性や良食味性を持ちつつ胴割れ耐性を示した.しかし,香り米や粒形を含めて改良することが必要である.そのためこれらの育種を効率的に進めるための分子マーカー開発を行った.
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