四倍体コムギに着目して新規の早生遺伝子の探索を行った。 エンマーコムギ系統TN26を片親とするRILsを供試した解析からFTのオルソログであるVrn-A3と共分離するQTLを検出し、のプロモーター領域にGATAbox様配列の挿入をもつVrn-A3座のTN26型アレルが四倍体コムギ品種の早生化に有用な新規遺伝子であることを見出した。純粋早晩性に関するQTL解析からは、同定できた5A染色体上のQTLについて作用特性の解析を進め、このQTLが止葉展開から出穂までの期間に作用することや穂の形態への効果を併せ持つことを明らかにした。
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