何らかの理由で作付けされない畑地は、他の用途に利用せず休閑地として作付体系の中におくことが望ましいが、管理方法は全く確立していない。そこで、管理方法についての検討を行い、土壌の生産力維持に資する方法の提案を目的とした。 その結果、休閑停止直後の作物生育からみるとロータリ耕による管理が最良であったが、この効果は単年のみであり、その後著しく低下した。すなわち長期的な変化から見ると、刈払除草や何もせずに放置するといった方法で土壌肥沃度が維持あるいはやや向上することが明らかとなった。それは、養分が雑草に保持されて系外に漏出しないことと、土壌の団粒構造が維持あるいは発達するためと結論された。
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