高温登熟による白未熟粒の発生を抑えるハバタキが持つ第3染色体に座上するQTL,qTW3-2の原因遺伝子を絞り込み、RNAiによる相補性試験を行った。相補性試験は完了しておらず、原因遺伝子の特定には至っていない。しかし、候補領域には、ハバタキにのみ挿入された遺伝子が在存していた。この遺伝子は、未熟種子を用いた発現解析で、ハバタキ型の系統を高温で登熟させたときにのみ発現し、平温での発現はほとんど無かった。したがって、高温での登熟で、この遺伝子の発現が白未熟粒の発生を抑えている可能性が高いと考えられる。
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