研究課題/領域番号 |
15K07293
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
福田 伸二 佐賀大学, 農学部, 講師 (70503770)
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研究分担者 |
永野 幸生 佐賀大学, 総合分析センター, 准教授 (00263038)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | ビワ / 連鎖地図 / 抵抗性 / QTL解析 / 果実形質 |
研究実績の概要 |
1.次世代シーケンサーによるマーカー開発 連鎖地図解析用集団の全個体においてDNAを抽出・精製を行い、次世代DNAシークエンサーによるDNA配列解読を行った結果、Total read bases (bp)6,340,251,507、Total reads 124,318,657の情報が得られた。今後、そのビッグデータからSNPs マーカーやRFLP マーカーをできる限り取得し、連鎖地図の構築を図る。 2. 果実形質に関する遺伝解析 連鎖地図解析用集団における果実形質(果実の大きさ、糖度、酸度、熟期、果肉色)や開花時期の調査を行った。今後もQTL 解析のためのデータを積み重ねる。 3. 病害抵抗性の遺伝解析 がんしゅ病AおよびCグループ菌の抵抗性検定を行い、Cグループ菌抵抗性と連鎖するDNAマーカーを開発し、抵抗性遺伝子の座乗位置を明らかとした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
1.次世代シーケンサーによるマーカー開発、2.果実形質に関する遺伝解析および3.病害抵抗性の遺伝解析の3項目について順調にデータが蓄積されている。
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今後の研究の推進方策 |
1.次世代シーケンサーによるマーカー開発 ビッグデータからSNPsマーカーやRFLPマーカーをできる限り取得し、1染色体当たり、100 マーカー以上を取得し、ビワ標準連鎖地図を作成する。 2.果実形質に関する遺伝解析 果実形質(果実の大きさ、糖度、酸度、熟期、果肉色)や花の開花時期の調査を行い、QTL 解析のためのデータを積み重ねる。また、糖については、全糖含量のみならず、糖組成についても調査する。 3.病害抵抗性の遺伝解析 がんしゅ病(AおよびCグループ菌の2レース)の抵抗性検定結果を基にビワの高密度連鎖地図にマッピングし、連鎖マーカーを獲得する。
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度から予定していたビワ果汁中の糖組成の分析が実験機器等の調整の遅れで、実施できなかったことにより、差額を生じさせてしまいました。現在は調整も終了し、順次解析できる体制を整えた。なお、果汁もディ―プフリーザにて保存中であるので研究の進展には影響しない。
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次年度使用額の使用計画 |
1.次世代シーケンサーによるマーカー開発 ビッグデータからマーカーを取得し、1染色体当たり、100 マーカー以上を取得し、ビワ標準連鎖地図を作成する。 2.果実形質に関する遺伝解析 果実形質(果実の大きさ、糖度、酸度、熟期、果肉色)や花の開花時期の調査を行い、QTL解析のためのデータを積み重ねる。また、糖については、全糖含量のみならず、糖組成についても調査する。 3. 病害抵抗性の遺伝解析 がんしゅ病(A およびC グループ菌の2 レース)の抵抗性検定は終了したのでビワの高密度連鎖地図にマッピングし、密接に連鎖する連鎖マーカーを獲得する。
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