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2019 年度 研究成果報告書

脳血流とTDASからみた園芸療法の認知症予防効果

研究課題

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研究課題/領域番号 15K07298
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 園芸科学
研究機関兵庫県立大学

研究代表者

豊田 正博  兵庫県立大学, 緑環境景観マネジメント研究科, 准教授 (30445051)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2020-03-31
キーワード園芸療法 / 認知症 / 脳血流 / 前頭極 / 外的注意 / 内的思考
研究成果の概要

園芸作業と高齢者の認知機能低下抑制の関係を調べるため、健常高齢者を対象に播種やかん水時の前頭極血流変化を調査した。前頭極は一度作業を学習すると賦活しない。しかし研究では、園芸作業中、前頭極の賦活は一部領域を除いて持続した。人は園芸作業中、視覚と体性感覚の2つの外的刺激に注意を向ける。また、園芸作業中は次の動作想起や適切な動作判断のため内的思考が常に働く。これらの機能を前頭極が担うため、園芸作業中に賦活が続くと考えられた。さらに、健常高齢者が3か月間かん水作業を行うと、前頭極一部領域の血流低下抑制と活動パフォーマンス向上がみられ、園芸が前頭極を刺激し、認知機能低下抑制につながる可能性が示された。

自由記述の分野

園芸療法

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、園芸作業には認知機能を担う前頭極を持続的に賦活させる特徴があることと、実際に3か月間同じかん水作業を行っても前頭極の賦活は続き、前頭極の一部領域では血流低下抑制も起こり、活動パフォーマンスに向上が見られることを明らかにした。これは、認知症予防に効果的と考えられていたガーデニングを、前頭前野の一部であり注意などの認知機能に関与する前頭極の血流変化という、認知刺激の視点から実証した世界で初めての研究である。

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公開日: 2021-02-19  

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