ウイルス抵抗性に関与するサイレンシング関連因子AGO2のBTH処理によるプライミング機構におけるmiRNAとヒストン修飾の関与を解析した。BTH処理によるmiRNAの変動を解析した結果、miR403(AGO2制御)やmiR168(AGO1制御)の蓄積量が上昇した他、RNA-seqによりmiRNAの変動が検出された。また、miRNAの機能欠損変異体ではAGO2の恒常的なプライミングが認められた。一方、ヒストン修飾の解析では、AGO2の転写開始点とその上流2kb付近では、H3K4me3レベルが上昇することが確認された。また、RNAPIIの結合性の変化やこの領域に結合する転写因子候補が示された。
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