出芽酵母で高浸透圧適応に関わるSHO1、MSB2、OPY2をコードする遺伝子ホモログに着目し、これら遺伝子のトウモロコシごま葉枯病菌の付着器形成過程における役割を明らかにしようとした。各遺伝子破壊株とも、宿主植物葉上の付着器形成率はやや低下し、ポリスチレンシャーレ上の付着器形成率は著しく低下した。破壊遺伝子による形成率の差異は認められるものの、これら3遺伝子産物は、物理的な疎水面を認識し付着器形成を行う過程に関わる因子であることが判明した。また、本菌は宿主葉のペクチンならびにポリガラクツロン酸を認識し付着器形成を行うことも明らかとなった。
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