植物免疫応答の解明にむけて、リン酸化プロテオミクス手法を用いて同定したPSIG1(MARK1から呼称変更)は、病原菌感染時の細胞死を制御する因子であることが明らかとなった。そこで、PSIG1の分子機能の解明にむけて、PSIG1の相互作用因子の単離、同定を試みた。その結果、PSIG1の相互作用因子としてシロイヌナズナにおいてRNA分解制御に関わるSMG7が同定された。PSIG1とSMG7は物理的に相互作用すること、さらに細胞内で共局在することを見出した。以上の結果は、PSIG1が病原菌感染時にmRNAの制御に関与し、細胞死を制御している可能性を示唆している。
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