10系統の通気組織形成が低下した変異体の候補系統から、その低下が劣性な1遺伝子で説明される5系統を単離した。また、2系統については、原因遺伝子の座上する位置を特定した。それらの変異体の通気組織形成機構を評価したところ、突然変異系統1においては、全ての通気組織形成が阻害されていた。一方、突然変異系統2においては、恒常的な通気組織形成および窒素欠乏による誘導的な通気組織形成は阻害させていたものの、酸素欠乏による誘導的な通気組織形成は阻害されていなかった。イネの根の通気組織形成は、環境に対する応答機構とそれに続く形成機構が存在していることが示された。
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