好気性光合成細菌Roseobacter denitrificans OCh114の嫌気的生育に関わる脱窒遺伝子の発現には、2つのDNRタイプの転写調節因子 (DNR1とDNR2)が関与している。各種転写調節因子の欠損株を用いた遺伝子発現解析の結果、DNR1がDNR2の発現を制御し、DNR2が脱窒酵素遺伝子の発現を誘導するカスケード制御系が明らかになった。また、酸素を感知するFnrLは、ヘム生合成系の発現を制御することにより、間接的にDNRの活性化に必要であり、光合成遺伝子発現を制御しているLOV-HKが光に応答した脱窒遺伝子発現制御に関与していることが明らかになった。
|