大腸菌のノックアウトライブラリーを高濃度のスペルミジンを添加したM9-0.5%グルコース培地で培養し、菌体外のアセチルスペルミジン濃度が減少した14株を選抜した。しかし、アセチルスペルミジン排出にクリティカルなトランスポーターは見出せなかった。その過程で、プトレッシンを菌体外に排出する新規トランスポーターSapBCDFを見出した。 高濃度のスペルミジンを添加し、かつプトレッシンを含まない最少培地で培養したプトレッシンの生合成と異化経路を欠失させた菌体ならびにその培養上澄からプトレッシンを検出できなかったことから、少なくとも本研究条件下ではスペルミジンオキシダーゼ見出せなかった。
|