LytF/LytE/CwlS 3重欠損株は栄養、グルタミン酸などの使用しやすい窒素源の存在下では著しく繊維状化するが、アンモニアが窒素源の最少培地では解除される。トランスクリプトーム解析から、原因が細胞分化と関連することを突き止め、細胞分化抑制変異の導入とその抑制変異の解析から、増殖に必須な2成分制御系WalRKにより制御されるYocHがその原因の一つであることを見出した。YocH-4重欠損株でも完全な繊維状化は見らない。その抑制変異がWalRKの活性を制御するWalIに見られたことから、WalRK制御下の第5の細胞壁溶解酵素が最少培地における繊維状化解除の原因の最後の因子であると考えられる。
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