次世代燃料のバイオディーゼル(BDF)は、主に可食植物油脂のエステル交換反応により生産されている。可食油脂のBDFの利用は食料と競合するため、しばしば論点となっている。そこで我々は非可食バイオマス由来の糖を資化し、油脂を細胞内に70%以上蓄積できるユニークな油脂酵母Lipomyces starkeyiに注目した。 本研究では、L. starkeyiの実用化への課題の油脂生産性の向上のため、油脂高蓄積変異株を取得後、野生株と油脂蓄積変異株の遺伝子発現比較解析から油脂生産に関与する重要遺伝子を抽出した。その遺伝子を野生株で高発現させることにより油脂生産性の向上を評価した。
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