2-デオキシリボース-5-リン酸アルドラーゼ(DERA)は、多様なアルデヒド分子間の縮合反応を触媒するため、抗高脂血症剤などの合成への利用が期待される。しかし通常微生物由来の酵素は、基質のアルデヒドで失活するなど、その不安定性から実用化は達成されていない。高度好塩菌の酵素はアセトアルデヒド等の有機溶媒様物質の存在下でも安定で高活性を示すことが期待できる。本研究では、高度好塩菌に新たに見出したDERAについて研究を進め、その精製法を確立し、大腸菌DERAに比べ極めて高い安定性を示すこと、超好熱菌由来DERAに比べると25℃における活性は非常に高いなど高度好塩菌DERAの有用性を示すことができた。
|